熊本信用金庫 金融機関コード:1951

  

ご挨拶

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会長 品川 良照

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理事長 井星 伸一

はじめに、このたびの令和6年能登半島地震において被災された多くの方々、関係各位ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、皆様方には平素より格別のご愛顧・お引立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。本年もディスクロージャー誌「くましんの現況2024」を作成いたしました。何卒ご高覧頂き、ご理解を深めて頂きますと共に、より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年度の我が国経済は、令和6年能登半島地震により大きな被害を受けましたが、コロナ禍の3年間を乗り越え、飲食や観光などを中心に、国内のサービス消費や海外旅行者によるインバウンド消費の大幅回復、日経平均株価の高値更新、賃上げと価格転嫁の加速、自動車の半導体不足の解消など、国内景気が緩やかな回復基調を継続する中、昨年10年ぶりに総裁が交代した日本銀行は、マイナス金利政策の解除を決定し、日本経済にとって大きな政策転換の年となりました。県内においては、8年を経過した熊本地震を乗り越え、令和2年7月豪雨からの復旧・復興が進むなか、TSMC工場進出を機に半導体関連企業の集積が進み、雇用者増に対応する住宅整備や宅地開発、道路網等のインフラ整備も加速しており、電子部品関連の業種だけではなく、サービスや小売り、エネルギー、運輸などに幅広く波及効果すると期待されています。一方で、人手不足や原材料価格の高騰など不安材料は未だ多く、地域の中小企業にとっては厳しい経営環境が続いていくことが懸念され、今後、需要の回復をいかに取り込んでいけるかが課題と言えます。このような中、当金庫は伴走型支援を掲げ、取引先の資金繰り支援や経営改善支援・本業支援に徹底して取り組んでまいりました。

その結果、当金庫の業績面につきましては、預金は前期比39億59百万円増の1,811億84百万円、貸出金は前期比24億19百万円増の1,069億4百万円となり、会員数15,823名で期末を迎えました。また、収益面では、貸出金利息の増加を主因に経常収益29億96百万円(前期比1億62百万円増)を計上しましたが、賃上げや創立100周年記念手当の支給による人件費増や100周年関連費の計上による物件費増などで経費全般が増加し、経常利益は4億88百万円(前期比22百万円減)、当期利益は3億82百万円(前期比40百万円減)となりました。

昨年8月、当金庫は地域の皆様のおかげで節目の100周年を迎えることができました。今年は、次の100年に向けて新たな時代に繋いでいくための重要なスタートの年になります。DXの進展、脱炭素化など、私たちを取り巻く環境は急速に変化していますが、その変化に対応しつつ、これまで以上に「お客さま」に満足していただき、地域企業の持続的可能性の追求・実現に向けて、全役職員の力を結集してお取引先や地域の発展に尽力する所存であります。今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月
会長 品川 良照
理事長 井星 伸一