熊本信用金庫 金融機関コード:1951

  

ご挨拶

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 皆様方には平素より格別のご愛顧・お引立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。本年もディスクロージャー誌「くましんの現況2018」を作成いたしました。本誌では、弊金庫の経営方針や業務・財務の内容について出来る限り分かり易く開示させて頂くこととしており、弊金庫についてのご理解の一助になれば幸いと考えて作成致しております。なにとぞご高覧頂き、ご理解を深めて頂きますと共に、より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 中期経営計画(平成28年度~ 30年度)の2年目にあたった第86期(平成29年度)は、経営計画の基本方針に掲げた(1)コンプライアンス態勢の充実  (2)健全性及び収益力の確保と統合的リスク管理態勢の強化 (3)地域密着型金融機関として顧客満足度向上に資する金融サービスの提供 (4)明日を担う人材の育成とそれを活かす職場環境づくりの4つを基本方針に掲げ、理事会で決議しております「内部管理基本方針」に則り、経営管理上の重要な会議やコンプライアンス委員会をはじめとする各種委員会を定期的に開催することにより、業務の健全性や適切性確保に努めてまいりました。

 また、地域のお客様への円滑な資金供給を目的とする融資業務を主たる収益確保手段と定め、お取引先の業績向上や回復の成果が金庫収益にも繋がることを確信してそれに取組んでまいりました。同時に、資産の健全性を維持・確保するため、信用金庫法や企業会計原則等の諸法規に基づく正確な資産の自己査定を実施し、対処の必要性がある債権につきましては、適正かつ積極的な償却・引当の実施にも継続的に取り組んでおります。

 さて、金融経済の環境ですが、国内では海外景気の持ち直しによる外需の下支えもあり、企業収益の回復や雇用・所得環境の改善が続く中で東京オリンピック開催に向けての設備需要も見込まれており、当面は緩やかな景気回復が続くものと思われます。反面、米国新政権の保護主義的政策や北朝鮮・中東情勢などの地政学的リスクといった先行き不透明感も根強く、諸問題が噴出する安倍政権への支持率低下等から政局混迷の兆しも伺え、経済への影響が懸念されるところです。また、金融機関はかつてない程の金融緩和の影響を受けており、金利競争激化や運用環境の悪化から収益環境は益々厳しさを増しております。熊本では震災からの復旧・復興が原動力となり、民間設備やインフラ再構築などの設備需要が比較的高水準で続いているため、全体的には建設関連を中心に景気は回復しておりますが、地域や業種次第では地域社会の空洞化や疲弊の影響も続いており、多くの中小企業は景気回復の実感を得られないまま厳しさも伺えるところです。

 当金庫の業績面につきましては、預金は14億27百万円増加の1,613億51百万円、貸出金も30億32百万円増加して878億62百万円となり、会員数15,943名で期末を迎えました。しかしながら金融機関同士の競争は依然激しく、貸出金利回りの低下が続きましたため、残高の増加にも拘らず、貸出金利息収入は12百万円の減少となりました。また、有価証券利息配当金も運用環境の悪化が響き、前期に実施した利益確保のための解約等を見送った事もあって40百万円減少し、資金運用収益は総額で56百万円の減少となりました。ただ、貸倒引当金の戻入や償却債権の回収が進んだことで「その他経常収益」が2億11百万円と大幅に増加し、経常収益は1億78百万円増加の29億67百万円となりました。一方、資金調達費用は29百万円減少しましたが、業務の外部委託を進めたことで物件費が増加し、人件費は減少したものの経費は総額で9百万増加、値下がり傾向の投信を早めに売却して「その他業務費用」に57百万計上しましたため、経常費用は総額で7百万増加の24億32百万円となりました。その結果、経常利益は前期比1億71百万円増加して5億34百万円となり、震災関連収支及び固定資産減損処理等の特別利益1億9百万円、特別損失45百万円を加えた当期純利益は、前期比2億39百万円増加の5億93百万円となりました。

 今後の展望と課題ですが、熊本経済は復興需要等に支えられ全体的には当面回復基調が続くものと思われます。しかしながら、業種間・地域間格差は広がりつつあり、深刻な人手不足や新規開業の停滞、高齢化等による廃業の増加等も加わって中小企業はより一層厳しい環境に置かれることが懸念されます。そのため、長引く金融緩和政策から貸出金利競争が今後も続く事が予想されますが、当金庫が地域やお客様を支え続けて行くために必要な収益体質を維持・強化して行く事が当面の大きな運営課題と考えており、地域の持続的発展に向け、お客様の課題と真摯に向き合い、その解決に資する提案ときめ細かい支援・貢献を続けて行くことが、地域密着型金融機関である私どもの使命と受け止めております。信用金庫の独自性や特性・強みに一層磨きをかけ、お客様の課題解決を担う人材を確保・育成すると共に、外部機関や専門家との連携も強化し、付加価値ある競争力を強化していくことで貸出金利の適正なプライシングを実現させ、経営の合理化・効率化も進めながら、より一層の体質強化を目指してまいる所存です。

 今後とも、皆様には一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

平成30年7月
理事長 品川 良照

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