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金庫概要

ご挨拶

 皆様方には平素より格別のご愛顧・お引立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。本年もディスクロージャー誌「くましんの現況2017」を作成いたしました。本誌では、幣金庫の経営方針や業務・財務の内容について出来る限り分かり易く開示させて頂くこととしており、幣金庫についてのご理解の一助になれば幸いと考えて作成致しております。なにとぞご高覧頂き、ご理解を深めて頂きますと共に、より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
 「新中期経営計画(平成28年度~30年度)」の初年度にあたった第85期(平成28年度)は、引き続き (1)コンプライアンスの徹底 (2)健全性の向上に向けた収益力の強化と統合的リスク管理態勢の整備 (3)顧客満足度向上のための金融サービスの展開 (4)活力ある人材の育成 を基本方針に掲げ、理事会で決議しております「内部管理基本方針」に則り、経営管理上の重要な会議やコンプライアンス委員会をはじめとする各種委員会を定期的に開催することにより、業務の健全性や適切性確保に努めてまいりました。
 また、地域への円滑な資金供給を目的とする融資業務を主たる収益確保手段と定め、お取引先の業績向上や回復の成果が金庫収益にも繋がることを目指すと共に、資産の健全性を確保するために、信用金庫法や企業会計原則等の諸法規に基づく正確な資産の自己査定を実施し、その結果として対処の必要性が認められる債権につきましては、適正かつ積極的な償却・引当を行うことで、資産の健全化にも取り組んでおります。
 さて、金融経済の環境ですが、地元熊本に於きましては、何と言っても年度当初に発生しました熊本地震の影響が極めて大きく、穏やかな回復基調が続いたとされる日本経済の動きとは、若干異なる動きの1年でありました。原油価格の下落や英国のEU離脱問題、更には大方の予想を裏切る米国の大統領選挙結果など、少なからず国内へも影響を及ぼすであろう大きな出来事がありましたが、熊本に於いては震災からの復旧や復興が最優先され、金融面に於きましても官民を挙げた支援活動が展開されましたため、低金利の支援融資が、元々のマイナス金利政策の影響と相まって貸出金利全体の低下を促す結果となりました。県内では、民間設備やインフラの再構築など、当面復興需要の継続が見込まれており、全体的な経済は回復が続くものと予想されておりますが、大きなダメージを受けた観光施設や観光地の現状は、観光産業や小売り業等には厳しい見通しを強いており、慎重な経済運営も求められているところです。
 当金庫の業績面につきましては、預金は震災に纏わる保険金等の受け入れなどで大幅に増加し、106億18百万円増加の1,599億24百万円、貸出金も44億38百万円増加して848億29百万円となり、会員数15,714名で期末を迎えました。低利の復興支援融資も加わって貸出金利回りの低下が続きましたため、残高の大幅増加にも拘らず、貸出金利息収入は48百万円の減少となりました。また、マイナス金利の影響を大きく受けた有価証券利息配当金も23百万円減少しており、資金運用収益は総額で79百万円の減少となりました。また、役務取引等収益の20百万円減少や、前期に計上した一過性の雑益や貸倒引当金の戻入益が無かったことなどで、その他業務収益が25百万円、その他経常収益は47百万円減少し、経常収益は1億72百万円減少した27億89百万円となりました。一方、資金調達費用が11百万円、役務取引等費用は12百万円減少しましたが、経費はほぼ横這い、貸倒れ引当金等の実質償却・引当額が32百万円増加して37百万円となり、その他経常費用が24百万円増加しましたため、経常費用総額は前期とほぼ同額の24億25百万円となりました。その結果、経常利益は前期比1億72百万円減少の3億63百万円となり、震災関連収支を中心とする特別利益71百万円、特別損失81百万円を加えた当期純利益も、前期比1億55百万円減少して3億53百万円となっております。
 最後に今後の展望と課題ですが、熊本経済は復興需要等に支えられながら当面は回復基調が続くものと考えられます。しかしながら、元々あった業種間に於ける景況感のばらつきや、着実に進む人口減少問題を考える時、震災から受けた影響は地域や業種毎では大きく異なっている事が想定され、復興需要の恩恵にばかり目を奪われていてはいけないものと考えられます。そのため、今後は益々お客様の期待と信頼にお応えし、地域金融機関としての役割を十分に果たして行くことが最大の課題であることを強く認識して行く必要があると考えますが、同時に、金融政策の影響を受けて極端に低下した金利水準での経営環境では、着実な営業基盤の獲得や、適正な利鞘を確保して行くことも同様に大きな課題だと考えております。健全性と独自性の堅持に努め、リスク管理や収益基盤の強化、経営の合理化・効率化にも取り組みながら、より一層の体質強化を目指してまいります。
 
 今後とも、皆様には一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

平成29年7月
理事長 品川 良照

熊本信用金庫 〒860-8655 熊本市中央区手取本町2番1号 TEL : 096(326)2211
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