HOME>金庫概要>ご挨拶

金庫概要

ご挨拶

 はじめに、このたびの平成28年熊本地震において被災された多くの方々、関係各位ならびにご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 さて、皆様方には平素より格別のご愛顧・お引立てを賜り、厚く御礼を申し上げます。本年もディスクロージャー誌「くましんの現況2016」を作成いたしました。本誌では、幣金庫の経営方針や業務・財務の内容について出来る限り分かり易く開示させて頂くこととしており、幣金庫についてのご理解の一助になれば幸いと考えて作成致しております。なにとぞご高覧頂き、ご理解を深めて頂きますと共に、より一層のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
 「中期経営計画(平成25年度~27年度)」の最終年度にあたった第84期(平成27年度)は、計画の基本方針に掲げた (1)コンプライアンスの徹底 (2)健全性の向上に向けた収益力の強化と統合的リスク管理態勢の整備 (3)顧客満足度向上のための金融サービスの展開 (4)活力ある人材の育成 の4つの政策の実現を目指し、理事会で決議しております「内部管理基本方針」に則り、経営管理上の重要な会議やコンプライアンス委員会をはじめとする各種委員会を定期的に開催することにより、業務の健全性や適切性確保に努めてまいりました。
 また、地域への円滑な資金供給が目的である融資業務を主たる収益確保手段と定め、お取引先の業績向上や回復の成果が金庫収益にも繋がることを目指すと共に、資産の健全性を確保するため、信用金庫法及び企業会計原則等の諸法規に基づく正確な資産の自己査定を実施し、対処の必要性が認められる債権につきましては、適正かつ積極的な償却・引当を行うことで、資産の健全化にも取り組んでおります。
 さて、金融経済の環境ですが、27年度は年度当初に日経平均株価が15年ぶりに2万円台を回復したり、雇用情勢が改善するなど、一部に明るい兆しも見受けられました。しかし、相変わらず低迷が続く個人消費に目立った盛り上がりは見られず、長らく世界経済をリードしてきた中国経済の減速などもあって、国内の経済成長率は一進一退を繰り返す足踏み状態に陥りました。また、原油市況の暴落に近い下落や世界的な市場の混乱なども発生したため、日本銀行は緩和の度合いを一段と深めた「マイナス金利政策」の発動に踏み切り、その後の金融市場に極めて大きな影響を与えつつ今日に至っております。地元熊本経済につきましては、中国・韓国を中心とする観光客の大幅な増加に伴い、ホテルや観光産業等一部には活気も戻りつつありましたが、もともと景気回復の実感が乏しかった地方経済の中では依然として業種ごとのばらつきが大きく、本格的な資金需要の回復までには至らないまま、マイナス金利政策の下での金利競争が一段と厳しさを増しております。
 当金庫の業績面につきましては、預金は49億20百万円増加した1,493億5百万円、貸出金も22億61百万円増加した803億91百万円となり、会員数15,479名で期末を迎えました。本年度も利回りの低下が続いて貸出金利息収入は20百万円の増加に止まり、利回りの低下に加えて利益確保のための解約等を殆ど見送った有価証券利息配当金は60百万円減少して資金運用収益は38百万円の減少となりました。ただ、最低出資額に満たない会員の除名に伴う雑益繰入れ等でその他業務収益が19百万円、貸倒引当金の戻入や償却債権の回収が進んだ事などでその他経常収益が79百万円増加し、経常収益は66百万円増加の29億62百万円となりました。一方、物件費は若干増加したものの、退職給付費用の大幅負担減を主因に人件費が77百万円減少して経費が59百万円減少したこと、貸倒引当金等の実質償却・引当額が5百万円に止まってその他業務費用が1億16百万円減少したこと等により、経常費用は1億65百万円減少の24億25百万円となりました。その結果、経常利益は前期比2億31百万円増加の5億36百万円となり、老朽化を理由に移転した支店の旧店舗に対し、27百万円の固定資産減損を適用しましたが、当期純利益は前期比2億26百万円増加の5億9百万円となっております。
 最後に今後の展望と課題ですが、国内景気は今後も一進一退が続くものと考えられ、地域経済の本格的な回復にはなおのこと相当な時間を要するものと考えられます。また、始まったばかりの「マイナス金利政策」から受ける影響もさることながら、新年度に入って発生しました他に類を見ないタイプの熊本地震が及ぼす影響は計り知れず、今後の地元経済や経営環境が一段と厳しさを増すことも懸念されます。そのため、当面は例年以上にお客様の信頼と期待にお応えし、地域金融機関としての役割を十分に果たして行くことが最優先となりますが、それも含めまして、引き続き地域金融の円滑化や地域社会の発展に貢献し、経営の安定化や着実な営業基盤を獲得して行くことを最大の課題と位置づけて努力してまいる所存です。健全性と独自性の堅持に努め、リスク管理や収益基盤の強化、経営の合理化・効率化にも取り組みながら、より一層の体質強化を目指してまいります。

 今後とも、皆様には一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

平成28年7月
理事長 品川 良照

熊本信用金庫 〒860-8655 熊本市中央区手取本町2番1号 TEL : 096(326)2211
当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁じます。Copyright 2013 The Kumamoto Shinkin Bank. All rights reserved.